ひとりのわたしと、『万引き家族』

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久しぶりに一人の時間ができると、何をしたらいいのかわからなくなる。やりたいことも、やらなければいけないことも、たくさんあるはずなのに。わたしの中は空っぽになって、思考を停止する。かなしさも、さみしさもなくて、ただ心に広がる虚無を持て余してる。

 

「何かしなければ」そう思い立って、いつもより念入りにメイクした。上手に眉が描けたので嬉しかった。いつもよりもわたしらしかったし、わたしの認識しているわたしだった。

 

ずっと観たいと思っていた『万引き家族』を観に行った。ひとりで。是枝監督の作品で観たことあるのは『海街ダイアリー』だけ。透明感のある作品で、大好きな鎌倉が舞台だったからお気に入りの作品。

 

『万引き家族』には、わたしの大好きな安藤サクラさんが出ていたから、ずっと気になっていた。相方さんはこの手の作品が苦手だから、一緒には観に行けない。鑑賞後は「眠りそうだった」と言っているのが想像付くくらい。

 

観た感想としては、全体的に坦々としていた。そう感じたのは、ドキュメンタリーを見ているみたいだったから、なのかもしれない。世間ではニュースになるような犯罪を犯した彼ら、それを別の側面から見ると何が正しいのかなんてわからなくなる。彼らがやってしまったことは罪だ。万引きも、その他の犯罪も。でも、それ以上に血の繋がっていない彼らの心の繋がりを見ると、家族よりも家族らしかった。身を寄せるように集まっていた彼らが誰よりも「幸せな家族」に憧れていたからこそ、そう見えたのかもしれない。犯罪は良くないけど、わたも「幸せな家族」に憧れたことがあるから、共感する部分もあった。日本は豊かな国だけど、こういう現実もまだまだある。それを詰め込んだのが、『万引き家族』なのかもしれない。全く泣かなかったけど、胸の奥がじわじわと締め付けられる苦しさがある。観る人によって感じ方が違いそうだから、賛否両論なのも頷ける。ただ、映画を観ただけでは自分の中で昇華することが難しい作品だから、書籍を購入しようと思った。小説を読んでみたら、また何か変わるかもしれない。

 

久しぶりのひとり映画鑑賞は、とても有意義だった。毎週1本観に行けたら最高だなぁ。来月は観たい映画が盛り沢山。今話題の『カメラを止めるな』も地元での公開が決まったし、『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』も公開される。他にも『グッバイ・ゴダール!』や『累 -かさね-』も観に行きたい。

 

仕事と家のことで、ずっとパタパタしていたし、生きたように考えてしまっていたけど。ちゃんと時間つくって、将来のことも、なりたい自分も、考えて生きていきたいね。



万引き家族【映画小説化作品】

万引き家族【映画小説化作品】